「世界ベスト空港2019(World’s Best Airport in 2019)」で、総合1位に選ばれたシンガポール・チャンギ国際空港。
アジアの各都市はもちろん、オーストラリアやヨーロッパに行く時にシンガポール経由で行く方も多く、日本人も利用する機会が空港です。
もちろん直行便で目的地に向かっても良いですが、安く行けるのが魅力です。
そして、乗り継ぎ時間を利用して、世界一の空港を楽しんだり、シンガポールを観光することも出来ます。
今回はシンガポール航空を利用し乗り継ぎ時間で何が出来るのか迷っている方向けに、トランジットする方法をまとめました。
入国時の注意したい点からお得にシンガポールを楽しめる情報まで、盛りだくさんです。
乗り継ぎ時間5時間未満なら空港内で楽しむ
乗り継ぎ時間が5時間未満の場合、入国して色々回るには少し時間が足りません。
その場合は、空港内を楽しみましょう。
空港内はタダで楽しめる設備がいっぱい
4つのターミナルビルからなる巨大な空港内には、無料で楽しめるスポットが沢山あります。
スカイトレインやバス(乗車賃無料)で結ばれているターミナルビルの中には、ショッピング、グルメの定番から、ちょっとした庭から子供向けの巨大アスレチックまで揃っています。もちろんfreeWi-Fiもあります。
また疲れた体を休めるの最適な横になれるソファーやマッサージ器まであり、全て無料で利用できます。
ソファは仮眠するのに最適で、治安も良好なので、女性一人で仮眠しても不安はありません。念のため、荷物の管理だけはしっかりと行って下さい。
地味に嬉しいのが、トイレに併設されている着替えができる小部屋。
全てのトイレに併設されているわけではありませんが、便座の隣で着替えるのは抵抗感がある方は、搭乗口近くのトイレを覗いてみて下さい。
シンガポール航空を利用者必見!無料でラウンジを利用する
シンガポール航空を利用してトランジットする方に、ぜひオススメしたいのが、ラウンジの利用です。
ラウンジではシャワーを浴びたり、軽食を食べたり、ネット環境が整っていたりして、快適に乗り継ぎ便を待つことが出来ますが、利用は有料もしくはビジネスクラス以上を利用する必要があります。クレジットカードの特典で利用したりする方法もありますが、どれも費用がかかる手段となります。
ちょっと、ハードルの高いラウンジ利用ですが、実は無料で利用できるお得な特典があります。
シンガポール航空を利用し、チャンギ国際空港で乗り継ぎする人は、空港内で使えるS$20のバウチャーがもらえます。
このバウチャーはお土産購入にも利用できるのですが、第2および第3ターミナルの「アンバサダー・ラウンジ」を2時間利用も可能です。
「アンバサダー・ラウンジ」には、サンドイッチなどのパン類、バイキング形式の軽食、飲み物やスープと色々揃って、小腹を満たすことができます。
もちろんシャワーもあり、深夜便利用の場合に特に重宝します。シャワー利用の時はタオルも貸してもらえ、シャンプーなども一通り揃っているので、手ぶらでもOKです。
チャンギ・トランジット・プリビレッジは現在一時的に停止しています。
乗り継ぎ時間5時間30分以上ならフリーツアーで観光
いくら空港に楽しい施設がいっぱいあっても、どうせなら有名なガーデンバイザベイぐらい見たい!ですよね。
5時間30分以上乗り継ぎ時間がある方に、おススメなのが、無料で市内観光が楽しめる「フリーシンガポールツアー」
こちらもシンガポール航空を利用していて、乗り継ぎ時間を満たしている方なら、誰でも利用できます。
バスで観光地に連れて行ってくれるので、アクセスを調べたりなどの事前準備なしで観光を楽しめます。
準備されているコースは全部で
- チャンギ地区ツアー
- 市内観光ツアー
- ジュエルツアー
- ヘリテージツアー
の4つ。どのツアーも所要時間は2時間30分です。
チャンギ地区ツアー
日中に開催されている「チャンギ地区ツアー」では、空港周辺のチャンギビレッジやビーチを巡ります。
海岸沿いの散策やインスタ映えスポットが楽しめます。
申込み締め切り | ツアー開始時刻 | 対象フライト出発時間 |
---|---|---|
7:30AM | 9:00AM~11:30AM | 1:30PMより後の出発 |
市内観光ツアー
シンガポールと言えばマリーナベイサンズを中心としたウォーターフロント地区を思い出すのではないでしょうか?
マーライオンやガーデンズ・バイ・ザ・ベイなどの「Theシンガポール」の景色を見たければ、このコース一択です。
申込み締め切り | ツアー開始時刻 | 対象フライト出発時間 |
---|---|---|
10:30AM | 12:00PM~2:30PM | 4:30PMより後の出発 |
ジュエルツアー
2019年にシンガポールに登場した、空港併設の複合施設「ジュエル」。
ショッピング、食事、アトラクションが楽しめます。
建物の中心にある「ウォーターフォール」は圧巻です。
周囲は植物園になっていて、入場料もかかりません。時間がない人も、さすがシンガポールと思わせてくれる「ウォーターフォール」は必見です。
ツアーに参加しなくても、自分でも簡単に行けるのですが、有料アトラクション「マニュライフスカイネット」のチケットをもらえるので、試してみたい方は参加するのもありです。
ご自身で行く方は、一度入国をすれば、徒歩で行くことが出来ます。
申込み締め切り | ツアー開始時刻 | 対象フライト出発時間 |
---|---|---|
9:30AM | 11:00AM~1:30PM | 3:30PMより後の出発 |
ヘリテージツアー
チャイナタウンやマレー・アラブを感じられるカンポン・グラムを巡る新しいツアーです。
申込み締め切り | ツアー開始時刻 | 対象フライト出発時間 |
---|---|---|
2023年6月再開予定 |
フリーシンガポールツアーへの申し込み方法
ツアーに申し込みをする方は、ターミナル2,3のトランジットエリア内にあるツアーデスクに行く必要があります。
入国審査を受ける前にあるので、気を付けて下さい。
申込みは当日ツアーカウンターでも出来ますが、満員の場合もあります。
確実に参加するには、オンラインで予約して下さい。
コロナ後、運用が変わっている可能性がありますので、最新の情報や申し込み方法は、シンガポール航空ホームページのフリーシンガポールツアーのページでご確認下さい。
ヘリテージツアーは2023年6月から再開されます。回数も順次拡大予定ですので、最新情報はフリーシンガポールツアーのページでご確認下さい。
フリーシンガポールツアー申込時の注意
ツアーは先着順です。結構人気がありますので、どうしても参加したい方はメールでの申し込み必須です。
また、1回の乗り継ぎで入国は1回なので、ツアーを2つ以上利用することは出来ません。
フリーツアーに参加して空港に戻って、時間があるので、もう一度自分で入国しようとしても、再度入国することは出来ません。
十分に乗り継ぎ時間があり、行きたい場所が決まっている場合は、ツアーではなく自分で観光に出かける方が満足出来ます。
乗り継ぎ時間が7時間以上あるなら、市内観光や動物園まで色々楽しめる!
たっぷりと乗り継ぎ時間がある場合は、ぜひ入国をしてシンガポール観光を楽しんで下さい。
有名なベイフロントで、マリーナベイサンズやガーデンバイザベイを楽しんだり、チャイナタウンで飲茶を食べたり、ホーカーズ(屋台)でB級グルメを楽しむのも良いですね。
空港から観光の中心地までは意外と近く、MRT(地下鉄)でもタクシーでも30~40分で移動出来ます。
価格はどこにいくかにも寄りますが、MRTがS$2前後、タクシーが日中ならS$25前後、夜間はS$33前後です。
ダイレクトに目的地に移動できるタクシーも、日本に比べると安いので、手っ取り早く移動するのには便利です。
また、シンガポールの北の方にある、世界的にも有名なシンガポール動物園も、8時間以上乗り継ぎ時間があれば、行くことも可能です。
空港からはタクシーで約30分、費用はS$25(日中)~S$35(夜間)となります。
実際に空港からの往復4時間程度で、ナイトサファリを楽しむことが出来ました。詳しい内容は、下記記事をご覧ください。
ナイトサファリの観光なら滞在4時間+出入国にかかる時間3時間~=7時間が最低乗り継ぎ時間となります。
トラブルに備えて、出来れば8時間以上の乗り継ぎ時間があれば安心です。
どこに行くにしても、余裕を持って、空港には出発の2時間前までに到着がオススメです。
使わなきゃ損!入国するならシンガポールリワード
シンガポール政府観光局が提供する「SingapoRewards(シンガポール・リワード)」も見逃せないサービスです。
使える方の条件は
- 短期滞在者
- 空路で到着
- シンガポール・リワード(SingapoRewards)を利用するのは初めて
約40種類のアクティビティのうち1つを無料で体験できます。
シンガポール動物園で動物と一緒に朝食を食べたり、フレグランスを調合するワークショップ、自転車で街を巡ったり、食べる、見学、体験と多種多様にそろっています。
予約はシンガポール政府観光局の「SingapoRewards」サイトから可能です。
特典は2023年12月31日までの予定になっています。
トランジットの入国の仕方はとっても簡単
気になるトランジットでの入国の仕方ですが、説明が何も要らないぐらい簡単です。
飛行機を降りた後は、いつも通り入国すればいいです。
「Arrival(到着)」と日本語でも併記がある表示に従いながら、行けば入国審査が出来る場所に到着します。
その際、入国カードと一緒にパスポートを提示しますが、そこでポイントがあります。
入国カードに滞在先(Address InSingaporeと書かれています。通常はホテル)を記入する箇所があり、どうすればいいか迷いますが、そこは無記入で大丈夫です。
入国する際に「トランジット」と伝えれば、それ以上言わなくても伝わりますので、英語が苦手な方でも困ることはありません。
後は、指紋を採られて終わりです。
パスポートに入国カードの半券が挟まれて返却されますので、紛失しないようにして下さい。出国時に必要です。
またボールペンは配布されないので、国際便に搭乗する時は、筆記用具を準備して下さい。
因みに、鉛筆やフリクションのような消せるものはNGです。
荷物はピックアップする必要はない
もう一つ疑問が「機内に預けた荷物がどうなるか?」です。これは基本的に目的地の空港まで運ばれます。
同じ航空会社を利用した場合は、シンガポールで荷物をピックアップする必要はありません。
気になる方は、チェックイン時にカウンターで確認をしてみて下さい。
もちろん、機内に持ち込んだ荷物は、自分で持ち運ぶ必要があります。シンガポールを観光する時に、邪魔な場合は、有料で手荷物を預けられる場所があります。
シンガポールで、機内に追加の荷物を預け入れることは出来ません。預け入れは、出発時の1回だけです。
こんなにお得でいいの?実際にシンガポールでトランジットしてきました!
ヨーロッパに行く時、シンガポール航空の値段が安かったので、シンガポールで乗り継ぎをすることになりました。
乗り継ぎ時間、行きは10時間、帰りは20時間。フライト時間はシンガポールからヨーロッパまで、12時間30分。
直行便や中東経由に比べると、機中泊3日間と、子連れには結構ハードなスケジュールですが、
- シンガポールで遊べる
- シンガポール航空は機内食が美味しい
- 空港で無料バウチャーがもらえたり特典がいい
- 子連れは座席指定料無料、チャイルドミールが数種類ある、玩具など子連れ向けサービスがいい
とメリットがあるので、シンガポールでトランジットすることにしました。
結果、観光も楽しめて大満足でした。
行きは、ジュエルのフードコートで夕食を取りその後、ナイトサファリを楽しみました。
空港に帰った後は、乗り継ぎする人の特典「チャンギ・トランジット・プリビレッジ」で無料で「アンバサダー・トランジット・ラウンジ」を利用し、シャワーで汗を流し、深夜便でヨーロッパに向かい機内で1泊しました。
帰りは、機内で1泊後、早朝にシンガポールに到着したので、まずは空港のソファーで横になり、その後チャイナタウンやガーデンバイザベイへMRTで移動しました。
夕方には空港に帰り、シンガポール航空を利用する人なら誰でも利用出来る「行っトク!シンガポール」の特典で「SATS プレミアラウンジ」で食事とシャワーを利用しました。
通常3時間S$44する「SATS プレミアラウンジ」の利用が無料なので、とってもお得です。
シャワーを浴びてさっぱりして、飛行機で1泊し日本に到着出来るので、本当に嬉しいサービスです。
行っトク!シンガポールの特典は2020年3月31日で終了していますので、ご注意ください
1週間のヨーロッパ旅行を終え、機内で1泊した後、シンガポールで遊ぶというのは、体力的には辛いものがありましたが、それでもまたシンガポール経由でどこかに行きたいと思いました。
トランジット観光を楽しむ機会が往復共にあるなら、まだ体力の残っている行きをメインに行きたい場所に訪れるといいですよ。今回、ナイトサファリを帰りに予定していたら、疲れすぎて行かなかったかも知れません。
ぜひ、お得にシンガポールを楽しんで下さいね。
コメント
記事更新2022.02.13ですがコロナでツアー停止と有りましたが再開したんですか?
現在、コロナの影響で中止されています。最新の状況はシンガポール航空のフリーシンガポールツアーのページでご確認下さい。本文にも案内を追加いたしました。ご指摘ありがとうございました。