最近は日本でもLCCがすっかり定着してきました。
安く飛行機に乗れるので、旅行の選択肢が増えて旅好きには嬉しい限りです。
ただLCCで不安なのが、遅延や欠航が出た時の保障体制でなないでしょうか?
例えば複数のLCCを乗り継ぐルートでチケットを買い、遅延で乗り継ぎが出来なかった場合、保証は一切ありません。後続便のチケットは自分で買い直す必要があります。
ちょっと不安になりますよね。
それを解決してくれるのが今回ご紹介する「バリューアライアンス」。
ちょっと楽しいルートで目的地に行ってみませんか?
「バリューアライアンス」ってなに?
ANAなどの大手フルキャリアサービスは、「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」3つのいずれかのアライアンスに加盟していています。
例えばANAとユナイテッド航空は同じ「スターアライアンス」に加盟していて、マイレージや空港ラウンジの相互利用や飛行機の共同運航をしています。同じアライアンスに加盟しているので、ユナイテッド航空に乗って貯まったマイルで、ANAの飛行機に乗れたりします。
今まではフルキャリアサービスにしかなかったアライアンスですが、2016年にLCC最大のアライアンス「バリューアライアンス」が誕生しました。
マイルのような共通のポイントサービスはありませんが、チケット予約が便利になりました。
これまで複数社のLCCを乗り継ぐ場合、各社のサイトでそれぞれ予約しないといけませんでした。それがバリューアライアンス誕生により、ホームページでワンストップ予約できるようになりました。
例えばバリューアライアンスに加盟している、バニラエアのホームページで、提携している他社便を含めて検索したり、予約ができます。
もちろん今まで補償されなかった、他社接続便に乗り継げなかった場合の保障もあります。これまでは遅延などがあり他社接続便に乗れない場合は、チケットを買い直す必要がありました。
そしてもう1つの利点が、座席指定や荷物追加などのオプションが一緒に購入できる点です。もう各社のホームページから、毎回申し込む必要はありません。
バリューアライアンスの加盟エアライン航空会社は?
便利なバリューアライアンスが加盟している航空会社を見ていきます。
航空会社 | 拠点 |
---|---|
バニラエア | 日本 |
スクート | シンガポール |
セブパシフィック航空 | フィリピン |
ノックスクート | タイ |
ノックエア | タイ |
チェジュ航空 | 韓国 |
タイガーエア・オーストラリア | オーストラリア |
※2019年にpeachとバニラエアが統合し、バリューアライアンスからの脱退が決定しました。詳しくはこちら
https://www.vanilla-air.com/jp/news/3675
現在加盟しているのが7社。バニラエアなど加盟している航空会社のホームページや専用サイトでワンストップ予約が可能です。
バニラエアのホームページでチケットを購入する際、第1区間バニラエアにする必要があります。第1区間チェジュ航空、第2区間バニラエアのような購入はできませんので注意が必要です。
直行便を利用しないメリット
関空からシンガポールに行く計画を立てたとします。
関空からスクートでシンガポールまで行くことが出来ますので、通常であれば直行便で行くのがセオリーです。
それを試しに、バニラエアのホームページで関空~シンガポールを検索してみます。
10月16日関空22:25発~台北00:20着、10月18日00:05発~04:40シンガポール着の便が出てきます。
普通なら2日かけてシンガポールに行くのは考えられないと思いますが、このスケジュールなら台湾で遊んでからシンガポール入り出来ます。大人2名、子供1名で計算していますが、直行便を利用する際は合計58,340円、乗り継ぎの場合70,196円で差額11,856円で台湾旅行まで楽しめるのでお得ではないでしょうか?
乗り継ぎでシンガポールに行った場合、帰りはスクートの直行便を利用すれば、2都市周遊旅行が完成です。
LCCの直行便が就航している都市なら、乗り継ぎなしで行く方が安いです。ただ安さだけではなく周遊旅行をする手段として利用するのはいかがでしょうか?
ホームページで提示されるルートや時間しか選べませんが、こちらが思いつかないルートが出てきて、楽しい旅行ができるかも知れません。
地方空港なら乗り継ぎしても安い!
今度は安さ面からワンストップ予約の利便性を見ていきます。
バニラエアは福岡~台北、那覇~台北の国際便も就航していますので、成田、関空以外からシンガポールに行く場合を検証します。
例えば福岡からシンガポールに行く場合。福岡からはフルキャリアサービスのシンガポール航空の直行便があります。
10月18日に出発し25日に帰ってくる場合、大人2名、子供1名の合計金額は280,690円になります。
同じ日付でバニラエアのホームページで検索してみます。
第1区間10月18日09:30福岡発~11:00台北着。午後から台北の街でグルメを楽しみ、夜市に行ったりした後、乗り継ぎ便のスクートに19日00:05台北発~04:55シンガポール着に乗ります。大人2名、子供1名片道合計53,316円です。
帰りは、06:10シンガポール発~11:05台北着、約6時間後16:55台北発~20:15福岡着となり、当日中に日本に帰ってくることが出来ます。
このルートは往復で108,732円。直行便のシンガポール航空を利用した場合と比べて171,958円お得になりました。ただし預け入れ荷物や機内食などのオプション料金は加味していませんので、実際の差額は変わってきます。
それでも東京、大阪周辺にお住いの方以外で、LCCの直行便が目的地までない場合は、かなり節約になる可能性があります。
乗り継ぎ便を利用する時、気を付けたいこと
バリューアライアンスの乗り継ぎの場合、都度出入国、手荷物の引き取り、チェックインが必要です。乗り継ぎの街で遊び過ぎて、次の飛行機に間に合わないという事にならないよう、時間にはゆとりを持って下さい。
また便の選択肢ですが、自分が好きな便に乗れるわけではなく、示された中から選ぶことになります。
不自由な面はありますが、今までと違い、遅延の振替手配をしてもらえるのが安心ポイント。また各航空会社のホームページで申し込む手間も省けます。オプションまで一括して申し込めるのは嬉しいですね。
バリューアライアンスの就航は20カ国、160都市以上です。これまでよりもグンと旅先の選択肢が増えました。
バニラエアだけではなく、バリューアライアンス公式ホームページ(英語)からも予約できますので、色々検索して、今までと違ったお得な旅を探してみませんか?
コメント