こんにちは。2024年にクルーズ船「MSCベリッシマ」に乗って、家族で沖縄から台湾へ旅行してきました。
今回のクルーズ旅行が決まってから、事前に、各クルーズ港から市街地までの移動方法や時間、レンタカー会社が迎えにきてくれる場所を知りたくインターネットで調べたのですが、クルーズ港に関する情報が少ないことや、GoogleMapを見ても実際どのあたりに船が到着するのかが掴めず、少し不安を残したまま出発しました。
そこで、今回は各クルーズ港への行き方やクルーズ港から市街地までの行き方など、実際に旅行に行って分かったことをご紹介します。
これから沖縄方面(那覇、石垣島、宮古島)や台湾(基龍)にクルーズ旅行を計画される方は、ぜひ参考にしてください。
那覇港は第二クルーズバースを利用!クルーズターミナルへのアクセス方法
MSCベリッシマのクルーズターミナルは「那覇港 第二クルーズバース」です。
他の船は「那覇市若狭にあるクルーズターミナル」の利用も多いのですが。MSCは違います。
若狭のクルーズターミナルは比較的アクセスがよく、ゆいレールの県庁前駅まで1.5キロと歩けなくはない距離です。
問題はMSCベリッシマが使用する、那覇市港町にある「第二クルーズバース」のアクセスの悪さです。
那覇港は第二クルーズバースの最寄り駅はどこ?
まずは、第二クルーズバースの場所です。
「那覇港第二クルーズバース」は最近できたばかりで、あまりネット上にも情報がありません。
「那覇 クルーズターミナル」と検索すると、那覇市若狭のクルーズターミナルが出てきますが、そちらではありません。
ゆいレールの駅からスーツケースをごろごろ引きながら歩いているのかな?なんて考えたりもしていましたが、実際は歩いていけるような場所・距離ではありません。
地図上で一番近そうな「古島」か「美栄橋」の駅まで5キロぐらいあります。
大荷物をかかえて歩ける距離ではありませんので、自分たちで港までの移動を手配する場合は、次のいずれかで検討しましょう。
那覇空港からの第二クルーズバースまでのアクセス方法
- 空港からクルーズ会社のシャトルバスを利用する(事前申し込み、有料)
- 空港からタクシーに乗る
- 国際通りまでゆいレールで移動し、バス会社が(臨時)運航するバスに乗る(当時実証実験で運行)
国際通りからの第二クルーズバースまでのアクセス方法
- クルーズ会社のシャトルバスを利用する(2日目の停泊日と下船日のみ運行、無料)
- タクシーに乗る
- バス会社が(臨時)運航するバスに乗る(当時実証実験で乗船日のみ運行)
私たちの場合は、ちょうど琉球バス交通がバスが実証実験中で、「おもろまち駅前広場」からバスを臨時運行しており、3の方法で「那覇港第二クルーズバース」まで移動しました。
大人1人240円で20分程度の乗車時間でした。
第二クルーズバースへ移動できる路線バスは今のところありません。次回以降もクルーズの運行日だけ、臨時バスが出る可能性もありますので、琉球バス交通のページをチェックしてみてください。
空港や国際通りへは、タクシーも利用できるので、タクシーがつかまれば、そちらが早くて安いです。
空港へは20分程度で2,300円前後、国際通りへは17分程度で1,500円前後です。
一番高くつくのは、「MSCベリッシマ」が運航する空港行きの事前申込制のシャトルバスです。一人あたり$10~$15程度(子供同額)です。
1人で乗るならタクシーと変わりませんが、家族全員シャトルバスを利用するとかなり高くつきます。
下船日の移動手段などについては別記事でまとめています。
石垣島は新港クルーズ岸壁に到着!市街地へのアクセス方法
石垣島の新港クルーズ岸壁の周辺は、本当に何もないところです。
地図で見ればサザンゲートブリッジの奥に続く市街地まで近く見えますが、長い一本道がサザンゲートブリッジまで永遠に続きます。
暑い季節はもちろんのこと、寒い季節も歩いて移動することは、考えないほうが無難です。
新港クルーズ岸壁からの移動手段は?島内を観光する場合はレンタカー必須!
石垣島の新港クルーズ岸壁に到着後の移動は、連絡バス、タクシー、レンタカーになります。市街地までは歩いてはいけません。
石垣島の新港クルーズ岸壁から市街地へのアクセス方法
- 離島ターミナルまでの臨時バスに乗る
- タクシーに乗る
市街地(石垣市公設市場、ユーグレナモール)でお土産を買ったり食事を楽しむ程度であれば、臨時バスかタクシーで十分移動できます。
臨時バスは時間が合えば、一番安上がりで大人1人200円、子供100円です。
タクシーも止まっていれば、1,000円前後で離島ターミナルまで移動できます。
離島ターミナルから市街地までは散策しながら、無理なく歩ける距離です。
また、離島ターミナルから竹富島など離島に観光に行く場合も、移動手段はバスかタクシーで十分です。
川平湾などに向かう場合は、路線バスなどの移動手段はありませんので、
- レンタカーを借りる
- 旅行会社のオプショナルツアーに参加する
- タクシーを貸切る
以上の3点が、移動の候補となります。
家族連れにおすすめなのは自由度の高いレンタカーです。
ただし、新港クルーズ岸壁まで送迎のあるレンタカー会社は多くありません。
送迎をしていない会社の場合、タクシーでレンタカー会社まで移動し、貸し出しの手続きをし、初めて移動できることになります。
それなりに時間はかかります。
レンタカーは「新港クルーズ岸壁」か「離島ターミナル」近くにある会社をグーグルマップで調べました。大手より地元の会社のほうがクルーズターミナルまでの送迎がある場合が多かったです!
石垣港に到着後、下船にかかる時間は?観光時間はたっぷり取れる?
10:00に石垣島に到着しました。
今回の旅程で一番混雑したのが、石垣港でした。午前中は常に列ができている状態で、タクシーを待つ人の行列も絶えません。
早めに下船口に向かうと後で来てと言われてしまい、しばらくしてから行くと長蛇の列になっていました。
そこで予定変更し、午前中は船内で過ごすことにしました。
実は何度か石垣島に来たことがあり、竹富島なども行ったことがあります。今回は石垣市公設市場やユーグレナモール周辺だけ、観光することにしました。
午前中は船内で、ほぼ貸し切り状態のウォータースライダーなどを満喫できました。
船内の施設を楽しみたい場合は、寄港中が空いています。
午後からは人がはけて、特に並ぶことなくスムーズに移動できました。
公設市場の雰囲気がだいぶ変わりましたね。前はもっと市場感があったのですが、今はフードコートのようなイメージです。周辺の散策だけなら2~3時間もあれば十分見て回れます。
帰りも、離島ターミナルからクルーズターミナルまでバスに乗って帰れます。
船の最終乗船時間とバスの復路の時間を事前に確認しておくとよいです。
なお、バスが時刻表通りに到着、出発するとは限りませんので、余裕をもって行動しましょう。
台湾/基隆港は街のど真ん中!各観光地へもアクセス良好!
基隆は、台湾の北東に位置する港街です。
台北から電車で40分~60分程度の場所にあります。
今回乗船したMSCベリッシマは、GoogleMapの「西岸旅客碼頭」付近に到着しました。
街中にあり、他のクルーズターミナルよりかなり利便性のいい場所でした。
基隆港に到着後、下船にかかる時間は?観光時間はたっぷり取れる?
MSCベリッシマは大きい船で、今回の乗船人数は4000人ほどでした。
今回の行程ではそのうち、半数の方は台湾の方で、基隆で降り、また新たな台湾の方が乗船する仕組みになっていました。
それに伴う、乗船手続きや下船手続きで混雑しそうですが、実際は日本人と台湾人の導線が違っていたので、ごった返した感じは全くありませんでした。
それでも入港時間の7:00を過ぎて4階の下船口に向かうと、6階まで列(日本人ばかり)が伸びていました。
ですが、20分ぐらいで船から降りることができ、入国審査もあっという間に終わりました。
その後、台北まで移動する予定でしたので、電車乗り場に向かい8:00頃には電車に乗ることができました。
出航予定が18:00だったので、遅くとも30分前に到着すると計算した場合、9時間程度観光ができることになります。
帰りは最終乗船時刻の1時間前に港に戻ると、ターミナルは長蛇の列になっていました。入国の手続きは多少時間がかかった気がしましたが30分程度で船内に戻れました。
ツアーに参加せず、自分で基隆から台北や九份まで簡単に行ける!
基隆周辺で有名な観光地と言えば「基隆廟口夜市」でしょう。ここを中心に徒歩でもちょっとした散策や買い物もできますが、2時間程度もあれば十分です。
9時間ほど観光に充てる時間があるなら、別の都市に移動してみてはいかがでしょうか?
タクシーを使ってもいいのですが、基隆港を出ると、目の前にバスや電車乗り場があり、各地へのアクセスは抜群です。
- 【台北】までは電車かバスで40~50分程度
- 【九份】バスで1時間程度(788番線は直通)
- 【九份】基隆駅~瑞芳駅まで電車で移動し、瑞芳からバスかタクシー
- 【野柳地質公園】バスで20分程度(790番線、862番線は直通)
複数の観光地を巡る場合は、タクシーをチャーターするかオプショナルツアーに参加した方が効率よく巡れます。
基隆クルーズターミナルから台北までのアクセス方法
- 台湾鉄道の「基隆駅」から電車に乗る
- バスに乗る
見ず知らずの土地でバスに乗るのは、少しハードルが高いので、私たちは電車を利用しました。
歩いて7~8分ぐらいのすぐのところに台湾鉄道の駅がありますので、そこから電車に乗って台北に向かいました。
基隆駅に到着したとき、朝早かったのですが、自動発券機(チケット売り場)付近にひとり現地の方がいらして、日本人観光客に台北までのチケットの買い方や乗る電車を教えてくれていました。こういった親切な方がいてくださると、本当に助かります。謝謝です。
因みに我が家は、自分が買ったチケットで「自強」に乗っていいのか分からなかったのですが、現地の方がどれでも乗ってよさそうなジェスチャーをされていたのでとりあえず乗り込みました。
座席指定で他の方が座ってくるという展開も考慮して、車内はすごく空いていましたが、途中から乗り降りするドア近くで立って過ごしました。
コミュニケーションが取れないので、現地の人のように指定席に座り続ける勇気がなかったです。
帰りも「台北駅」から電車に乗って基龍駅に向かいました。帰りの電車は基隆が終点でしたので、寝過ごすこともなく安心でした。
バスに比べて乗り場が分かりやすいく、降りる場所も分かりやすかったので、初めてでも電車移動はおススメです。
宮古島は平良港クルーズ岸壁に到着!ターミナルからのアクセス方法
宮古島でクルーズ船が到着するのは、GoogleMapの「クルーズ船着岸地」というところです。
海の中に道路だけが整備されているような桟橋で、クルーズターミナル自体はその奥にあります。
クルーズ下船後、全員無料の連絡バスに乗って「市立平良港 旅客受入施設(クルーズターミナル)」まで移動します。
宮古島に到着後、下船にかかる時間は?観光時間はたっぷり取れる?
特に問題なし.8:15に列に並び、8:35には船外へ、そこからバスに乗りクルーズターミナルの外に出たのが9:00前でした。
桟橋に到着していたバスは6台程度で、ピストン輸送をしてくれているので、全然進まないということはありませんでした。
注意!宮古島/平良港のクルーズターミナルから各観光地へのアクセスはレンタカーのみ
宮古島のクルーズターミナルからの移動手段は他の港と違い、中心部への連絡バスや路線バス、もちろん電車などの公共交通機関はありません。
島内を観光するなら、おすすめ順に
- レンタカーを借りる
- 貸し切りタクシー
- 旅行会社のオプショナルツアーに参加
- 歩いて散策
となります。
一番のおすすめは自由度が高いレンタカーがおすすめです。
貸し切りタクシーは3時間1万弱~半日3万円程度です。
オプショナルツアーは4時間5,000円(申し込みをした旅行会社による)だったので、家族で移動するなら費用感はあまり変わりませんので、オプショナルツアーよりは自由度の高い貸し切りタクシーがおすすめです。
島内で流しのタクシーは見かけませんでした。タクシーが捕まりにくいという情報もよく見かけますし、クルーズターミナルに待機しているタクシーも数台程度で少なかったです。
4の徒歩の散策はおすすめしません。
歩いて行ける範囲には、何もないと言っても過言ではありません。
1~2キロ程歩けば、飲食店やスーパーはありますので、ちょっと食事とお土産だけ買いに行こうぐらいであれば、徒歩でもいいかも知れませんが、宮古島らしさは感じられません。
まとめ!クルーズ船で離島に行く場合はレンタカー必須
今回の旅では、沖縄と台湾(基隆)に行きました。
那覇の第二クルーズバースのアクセスは良くはありませんが、それでも国際通りに向かうシャトルバスの準備がありました。
また基隆は街の中心部にクルーズターミナルがあり、徒歩圏内に色々そろっていました。
一方、離島の石垣島と宮古島は、観光地が点在していています。
石垣島は中心部(離島ターミナル)へのバスやタクシーの準備はありますが、離島らしさを味わったり、買い物を楽しみたい場合は、レンタカーが必要です。
また、宮古島はバスやタクシーは期待できません。
レンタカーがない場合は、徒歩のみの観光となりますが、徒歩圏内で数時間楽しめる場所はほぼありません。
初めて石垣や宮古に行く場合は、ぜひレンタカーを手配してください。
レンタカーを借りる場合は、早めの予約が必須です。
港まで送迎してくれるレンタカー会社は多くありませんし、クルーズの乗客はお断りという会社もあります。
抜港や遅延の可能性で、時間が読めなかったりするのが原因だと思います。
実際に波が高く宮古島に着岸できなかったこともあったそうです。
その場合に備えて、抜港になった場合の「キャンセル料」の取り扱いなども、利用前に確認しておきましょう。
因みに半年前に予約の連絡をしたときは、さすがに早いかな?と思いましたが、既にクルーズの乗客の予約が数件ありました。
出遅れると手配できない可能性があるので、早めの予約が必須です。
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